安藤麻選手対談
安藤麻選手対談
スキーを始めたきっかけ
- 浅野
- アルペンスキーを始めたきっかけは何だったのですか?
- 安藤
- 冬はすごく寒いし、あまり好きじゃなかったんですけど、「せっかく雪国に来たのだからスキーをしたら良いんじゃないか?」と祖母が母に伝えたみたいなんです。「じゃあスキーに行ってみよう」となったものの、もちろん母も全く滑った経験がなく、1歳の私と3歳位の兄の3人で、全く滑れない状況でスキーに行ったのが始まりです。何度も通っているうちに頑張って滑れるようになってきましたが、曲がってみたくて母に方法を尋ねても「曲がってみなさい」って言われるだけで・・・むしろ母が曲がり方を知りたいくらいだったと思うんです(笑)一番最初は、旭山動物園の隣にあった、今は無い小さなスキー場(旭山スキー場)へ、毎日毎日バカみたいに滑りに行っていたので…、私は記憶にありませんが、リフトのおじさんからも可愛がってもらって、お年玉も貰ったことがあるようで、それお金でヘルメットなどをスキー用品を買って揃えていったと母から聞きました。旭山スキー場で滑れるようになってきたら「今度はキャンモアに行きなさい」と母から言われ、キャンモアでも毎日毎日滑って、「次は比布に行きなさい」と言われ、比布でも毎日毎日滑っていたら、スキー学校に入っていたわけではないけれど、兄妹で名物みたいになって、スキー学校の先生たちからも、すごく可愛がっていただいていました。
3歳でアルペンと出逢う
- 安藤
- そのスキー学校の校長先生は、山本さんという方なんですけど、山本さんから「サンタプレゼントパークという所に行ったら、南さんという方がアルペンスキーをやっているから、もしよかったら見に行ってみたらどう?」って紹介されたんですよね。兄と母が「アルペンスキーをやってみたい」、「小学校1年生になってもやってみたかったらやろう」と話をしていて、兄が小学1年生になり「アルペンを始めよう」と言ったときに、私はまだ3歳で小学校に入る前だったんですけど、兄と一緒に始めたのがきっかけです。
- 浅野
- お兄さんが始めたから一緒に始めたんですね。毎日行くってすごいことじゃないですか!
- 安藤
- 毎日滑りに通っていたのですが、私が熱を出したりして滑りに行けなかった時は、兄も滑りに行けなくなることに悲しくて泣いていました。2歳とか3歳の時で全く記憶にないんですけど、きっと心から好きだったんですよね。
それで兄がアルペン(旭川ジュニアアルペンチーム)に入った時に一緒に習い始めたのが当時4歳の時でした。
- 浅野
- グリーンシーズンのときはスクールは休みだったと思いますが、どうしてたのですか?
- 安藤
- そうです。お休みでしたね。グリーンシーズンは、体力をつける為のトレーニングがてら陸上をやっていました
- 浅野
- スキーで挫折したことはありますか?
- 安藤
- 世界に出てですね。中学3年生で初めてレースに出るようになって、20歳以下のジュニアが対象の世界選手権に出たんですけど、びっくりするくらいのタイム差が出ました。イタリアでの出場で、グサグサの雪の中、ボコボコの中滑って、トップとのタイム差が2本で13秒付いたんですよ!すごくびっくりしちゃって。ショック受けるとかよりも、ただただびっくりしてしまって。「世界はこんなにも早いんだ」というのにただびっくりしました。遅いスタートのほうが、コースが掘れていくので条件が悪くなっていくのですが、それでもヒスレースという世界の公認の日本で行われる大会があって、初めて出場した時もまぁまぁ良かったですし、札幌市の手稲であった全日本選手権も、中学3年生で出た時に4番に入ったんですよ。2本目のラップタイムはトップだったりしたくらい。今まで日本でそんな10何秒も差がつくなんて本当になかったので、それには本当にびっくりしました。
- 浅野
- いつからオリンピックや世界を目指そうと思ったのですか?
- 安藤
- そうですね…。本当に世界を目指そうと思ったのは、中学3年生の世界ジュニアに出たときだったと思います。あと、高校1年生くらいの時だったと思うのですが、ワールドカップを見に行って、当時はもちろんコロナなんてなくて、観客も入りたいだけ入れて、ありえないくらいの華やかな舞台で、ワールドカップというものを初めて目の辺りにして、すごいかっこいいし、こんなところで滑ったらすごい気持ちいいなって思いました。たぶん小学生くらいの時の夢って純粋にオリンピック出ます!って言うと思うんですよね。
でもそういったことではなく、もう少し現実的に考えたのは、この歓声に包まれてゴールを切ってというのに感動して。そういったところから、少しずつ意識が芽生えました。
- 浅野
- 普段練習をしている中で、目標が世界選手権やオリンピックという大きな舞台や、日本の中の舞台だっだりと、色々波がある中でも目標を立てて、コンディションの照準を合わせていくと思いますが、普段の生活はどのようにされているのですか?
- 安藤
- 本当にトレーニングの日々で、朝起きてからすぐに朝練、ランニングなどをして、朝ごはんを食べて、午前中練習に行って、お昼ごはんを食べて、午後も練習して家に帰って来てからも最後にちょっと補強練習なりしてから寝るという生活です。家でも自主練をずっとしています。午後も少し疲れをとならないといけませんが、かといってシーズンも長いし、体力を落とすわけにもいかないので、体力をキープしていけるようなトレーニングもしながら。夕方になってその日のビデオミーティング、自分の滑りを見ながら、コーチとミーティングをして終わりという感じです。
最後に今後の目標について
- 安藤
- 今後の目標について、今26歳になって、次のラインは30歳くらいになってくるので、一年一年自分を見つめながら、日々の練習を積み重ねながら、四年後があれば。
そしてメダルを意識していければと思っています。
- 浅野
- 誰からでも信用され、信頼され、工事を安心して受けられる会社にして行きたい。そのためには良い人材がいて、お客様がいて。
解体ってつくるものじゃなくて、なくなるものだから、規模よりも安心安全を重視して、任せておけば無事故で済むというように思われるような会社にしたい。
今までは重機などに入れてきたけど、これからは育成というものにどんどんリソースをかけていきたいと思っています。その中で、旭川明成高校のスキー部など、スキーがらみで応援をしていきながら、これからは地域にもどんどん貢献していく活動をしていきたいと思っています。本日はありがとうございました。